挨拶

大会会長　��木幹正

このたび、第53回岐阜県学校歯科保健研究大会が、「自ら考え　すすんで取り組む　歯・口の健康づくり　〜連携の主役は児童生徒〜」のテーマのもと、岐阜市にて盛大に開催されるにあたり、主催者として一言ご挨拶申し上げます。

過去におきましては増え続けた児童生徒のむし歯の追放を願って発会したこの大会ですが、平成22年度12歳児ＤＭＦ歯数は全国平均では1.22本ですが岐阜県ではついに1.0本を下回り、0.96本となりました。
そしてまた岐阜市におきましては10年前の半分以下である0.86本というすばらしい数値になっていると伺っております。
当大会は毎年、県下６地区の輪番制での開催を継続してきまして、岐阜市では６年ぶりの開催となります。
岐阜県歯科医師会では当大会をより有意義で効果的なものとするために、その開催方法を検討し、今後も継続事業とすることを決めております。
この大会が従来の児童生徒のむし歯の予防を中心とした取り組みのみならず、近年の子どもの咀嚼などに関わる口腔機能の未発達や、歯肉炎などの口腔疾病の増加、あるいは食育の重要性などが指摘されている現状を考えると、その指導や対策についても一層の充実が求められていると思われます。

このような問題のある中、自分の歯・口に関心を持ち、できるだけ早く自立的に健康を守る姿勢をとれることは非常に重要となります。
本大会では三里小学校と長良中学校が開催趣旨にあるように児童生徒が自分の健康に関心を持つことから始まり、そして一生の健康を守れるようになることを願う研究は非常に意味深いものであると思います。
そして岐阜市歯科医師会は学校が取り組む歯科保健安全活動の成果と意義を探り、また特別講演では学校歯科保健安全活動におきまして現代では切り離すことのできない食育に関連して「摂食行動の生理学」という演題で非常に興味深いお話をしていただきます。

さて岐阜市におきましては「スマート・ウェルネス・シティ」構築に取り組んでおられるとのこと。
「健康で長生きできるまち、子どもたちがすこやかに賢く育つまち」をつくりあげるにはやはり幼児期そして学齢期はとても大切な時期であり、できるだけ早く正しい「生きる力」を身につけることが重要であると思われます。
したがってこの研究大会はそのようなまちづくりの一役となるものと思います。

また本大会は関係表彰も兼ねており、各部門で受賞されました皆様、誠におめでとうございます。
今後もそれぞれの立場で一層精進されまして、児童生徒の歯科保健教育活動にお力添えをいただきますように心よりお願い申し上げます。

終わりに、本大会の開催にあたりご尽力賜りました岐阜市歯科医師会、岐阜市教育委員会及び実行委員会関係者の皆様に厚くお礼を申し上げますとともに、本大会が今後の学校歯科保健安全活動に有意義なものとなりますことを祈念いたしまして、ご挨拶とさせていただきます。

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