研究発表
歯・口の健康安全に関心をもち、すすんで健康づくりができる子
〜大規模校での指導のあり方をさぐる〜
岐阜市立三里小学校 保健主事・養護教諭 山口秀子
岐阜市歯科医師会より、平成22・23年度岐阜市歯科保健推進指定校として委嘱を受けた。
『歯・口の健康づくりは、生涯にわたる健康な体づくりの基盤を形成する』ものと捉え、歯科保健活動を通して、子どもたち一人ひとりが、自分の歯・口の健康づくりに関心をもち、自ら学び、自ら考え、自分の力で健康をつくっていこうと、進んで実践(行動)できる子を目指している。
そのために、
1) | 計画的に、かつ継続的に、発達段階に即した保健指導と保健学習に取組む。 |
2) | 児童保健委員会活動の常時活動を通して、全校児童へ働きかける。 保健委員の構成メンバー40名が「保健活動班」「環境安全班」「歯・口を元気にする班」の3班に分かれ常時活動をはじめ、様々な働きかけをする。 |
3) | 専門機関や諸機関との連携を図り、積極的に行事を企画する。 学校歯科医と歯科衛生士による『歯・口の健康学習会』、学童はみがき大会への参加・ライオン歯磨き研究所や歯科衛生専門学校の学生による『歯の健康教室』の開催など。 |
4) | 家庭や地域の理解と協力を得るための健康づくりへの関心を高める啓発活動 『親子はみがきと声かけキャンペ−ン』『親子でそめだしチェック』『歯・口を健康にするための標語やキャッフレーズの募集』など、PTA保健体育委員会が中心となり取り組んでいる。 |
5) | 学校職員は、学校歯科保健に関する研修会や研究会へ積極的に参加し自己研鑽し、習得した専門知識を全職員に伝達している。 |
以上のように、多くの方々の協力を得ながら、日常の教育活動の中で、日々の実践を重ねていくことで、大規模校でもできる指導、大規模校だからこそできる指導を展開し、自らすすんで健康づくりできる子を願い、歯科保健活動を推進している。