研究発表


健康づくりについて自ら考え、実践することができる子どもを目指して
〜「歯・口の健康づくり」における自治的な子どもの取組を通して〜

岐阜市立長良中学校 保健主事 渡邉慶彦・養護教諭 中島文代

昨年度より、岐阜市立長良中学校は岐阜県歯科保健推進指定校として歯科保健教育活動をしてきました。

私たちは、
「健康づくりについて自ら考え、実践することができる子どもを目指して
〜『歯・口の健康づくり』における自治的な子どもの取組を通して〜」
を主題として、子ども自身が歯と口の健康状態に気を配り、健康を維持しようとする態度を育成したいという願いをもって研究を進めてきました。

特に、
 @ 口腔衛生に関わる学習の場の位置付け
 A 生徒会の関連委員会の常時活動としての取組
の2点に重点を置き、取り組んできました。

@では、「歯周病の現認と身体への影響」や「正しいブラッシングの仕方」、「デンタルフロスの使い方」などを歯科衛生士の方から実際に指導を受けることにより、正しい知識と実践方法を理解することができました。

Aでは、@での指導を委員会の子どもが受けることにより、生徒会と連携して組織的に全校に広めることができました。

これらの指導の成果を、実際の歯科検診やアンケート調査から検証しました。その結果、各学級における歯磨きの習慣化はもちろん、歯磨きの仕方に変化が生まれ、各家庭においても正しいブラッシングを実践する子どもが増えてきました。わずかではありますが、歯科検診において、歯肉炎や歯周病の罹患率にも改善のきざしが見られています。
今後も、歯磨き指導や歯や口腔に関わる指導などを、生徒会と連携して推進し、歯や口腔の健康づくりについて、自分で考え、実践できる子どもがさらに増えることを期待しています。

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